富山・石川を中心に活動している三可社会保険労務士事務所です。
世の中「働き方改革」の話題で持ちきりですね。弊所にも多くの企業様からご相談いただいております。
やはり最も質問が多いのは有休5日取得義務化です。人手不足で有休が取れない、個人ごとの有休管理をどのようにしたらよいかなど様々なお悩みがありますね。
先日、ある企業様に訪問して打ち合わせを行いました。その会社は有休に関しては特に問題ありません。働き方改革の本質である、多様な働き方を実現できる企業でありたいという社長様の想いを実現させるべく協議しました。
その企業のスタッフAさんは50代後半の女性。接客が好きで実際に接客成績も上々。でもPCが苦手で年齢的に力が必要な作業も不安。一方で若いスタッフは接客スキルは認めつつもPCでの事務作業が遅く、夜の時間帯にお客様に電話をする(自分たちもやらされる)Aさんに不満を持つ面も。
そこでAさんと面談し、本人がやりがいを感じている接客や電話営業に特化してもらい、逆に不得手なPC事務関係はノータッチ。勤務時間は夕方以降の電話営業も考慮して出社時間をずらす等を提案。
面談開始前は「何を言われるんだろう?」と不安だったAさんですが、企業の本人の希望に沿った働き方を提供できる環境づくりの取り組みにすごく共感してもらいました。「やっぱり苦手なことはあったけど仕事の選り好みは許されないと思い、モヤモヤしていたのですがとてもスッキリしました。すごく有難い提案です」と喜んでもらいました。
またAさんが夜の時間帯や週末を積極的に勤務することで若いスタッフたちは週末に休日を取得したり夕方に勤務を終えることができるなどのメリットも。
まさに「お互い様の精神」でカバーし合える取り組みだと思います。Aさんの詳細な勤務条件は本人の希望を聞きながらこれから決めていくのですが、今回のようにいろいろな働き方を認めることができる企業が働く人たちから選ばれる企業の条件なのかもしれません。